タニオコバのVP-70Mは実銃と同様に、
本体も収納できるストックをVP70本体に装着する事で3点バーストで撃つ事が出来る。
このアクションは面白い。
ただ取り付け取り外しが固く多少気になる。
購入の際店員もその事を話してくれて、外すとき2人係でないと外れない物もあるとか。
買ったこの個体も固くはあったが、2人係でないと・・・という事は無かった。
ここら辺はたぶん使っていくうちに解消されるものと思う。
動作は良好でなかなかの高速回転。
これは、メカが素晴らしいのもあると思うが、
実銃と同様にストレートブローバック、つまりショートリコイルが無いのも手助けしていると思われる。
実銃ではそれ故リコイルかきつく駄銃扱いとなったが、このトイガンはリコイルはそう強く無い。
バレルはツイストバレル+可変Hop。実銃ではDAOだが、このトイガンではSAOとなっている。
ディテールでは、スライドにパーティングラインが残っていてこれが結構気になる。
また、リアサイトがスライドと一体でプラスチックとなっている。
ついでにここにもパーティングラインが。
このVP-70Mは実銃と同様にホールドオープンしない。
つまりBB弾がマガジンに入っていない状態でも撃てる。
難しいとは分かっていても撃ち止まる機能が欲しい。
マガジンキャパシティは27発で、丁度3バースト9回分。これは狙ったものだろう。
写真をよく見てもらえれば分かるが、スライドストップとかみ合いそうなフォロワーの突起が出ている。
これは、針金のようなBBローダーをここから入れフォロワーを下げるためのものという。
また、BB弾が装填されていないときフォロワーとローディングノズルとの接触を
避けるという意味合いがあるとも思われる。
説明書の1ページ目に、15度以下では別売りのブースターマガジンを使えと書いてある。
ブースターマガジンとは、マガジンを2つくっつけガス容量と気化効率を高めたものだと記憶している。
タニオコバUSPの時のようなマガジン2つを付け足したようなロングマガジンが出るのかもしれない。
このVP-70Mの連射の制御にはフルオートシアが使われている。
連射の出来るガスブローバックガンには必須となりつつあるフルオートシアは、
スライドが閉鎖するとほぼ同時にハンマーダウンされるもので、ハンマーの勢いを殺さずに連射可能となるもの。
VP70のフルオートシアの動作条件はストックのセレクターポジションが3になっていて、
トリガーを引いたときに上昇し動作する。
また、黄色の印はバーストのカウンターとなっていて、これが3回押されたとき=スライドが3回後退したとき、
フルオートシアは下降し解除される。
VP70Mの説明書によると
VP-70M 本体のみ 17,800円(税込み)
バーストストック 12,600円(税込み)
ハーネスプレート 1,680円 (ベルトに固定する器具)
と書いてあり単体での発売もするようだ。
バーストストックと書いている点からフルオートストックが出るという妄想さえしてしまう。
また、説明書にも将来のモデル展開云々と書かれているので、
フィンガーチャンネル付きのVP-70モデルなどのリリースも企画しているのだろう。
そのとき今回のフルセットを買ったユーザーは、本体だけを購入すればそのモデルが十分に楽しめる。
そういった点で個別販売はうれしい。
今後どういったVP-70ファミリーやVP-70用パーツが出るかは分からないが、
今回のVP-70Mを買ったユーザーも今後にも期待できるのではないだろうか。
ただ値段に関しては、どうなのかとも思う。
本体17,800円は安い。が、バーストストックが12,600円は高くないだろうか?
セットの値段では、ライバルと思われるKSCのM93R-IIより2,000円ほど高い。
M93R-IIは本体22,050円。別売のフォールディングストックが4,200円。
合計26,250円。(税込み)
対するVP70-Mのフルセットは28,350円。(税込み)
パーティングラインの消去やリアサイトの金属化などでディテールアップした上で、
今の値段でも少し高いくらいだと思う。
VP-70はマイナーな銃で売りにくいのかもしれないが、
フルセット、ストックの値段をもう少し下げて欲しいところ。
初速
マルシン MaxiBB 0.2g
Chrony弾速器
24度C
VP-70M | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
初速[m/s] | 80.10 | 81.90 | 81.70 | 81.78 | 81.48 | 81.80 | 82.85 | 81.22 | 81.88 | 80.77 |
High [m/s] |
Low [m/s] |
高低差 [m/s] |
平均値 [m/s] |
運動エネルギー [J] |
82.85 | 80.10 | 2.75 | 81.548 | 0.665 |
Hop最小での測定。
ツイストバレルは初速を稼ぎにくいバレルだと思うが、
それでもこのサイズのガスブローバックハンドガンでは高い値となった。
VP-70M 発射速度
VP-70Mの発射間速度を測定した。
環境 :HFC 134a, 23℃, 空撃ち
SOUND ENGINE FREE にてトリミング、測定。
波形も同ソフトのもの。
通常セミオートだと響きの音などで正確な発射速度が分からないが、
VP-70Mは3バースト発射が可能。という事で発射速度を計った。
1マガジン、ガスフルチャージで3バースト26回(=78発)撃てているが、
最後の2バーストは冷えでフルストロークにならず4発になっている。
画像で見れる4個目の山はトリガーを戻したときになる音で4発出てるわけではない。
3回目のバーストの2発目での測定。
1/0.053となるので、約18.87rps。
9回目のバーストの2発目での測定。
1/0.060となるので、約16.67rps。
BESTで18rps、9回目のバーストでも16rpsくらいとなった。
冷えで9回目では遅くなっているが、
今回の測定は3バーストのラピッドファイヤなので実用でそれほど落ちる事は無いと思われる。
また今回の測定では3*26(+2)発撃てたが、
最後にガスがプシューといっているのでもうチョット撃てるかもしれない。