マルシン工業が06年5月に発売したガスブローバックガン。
マルシンではオートマグにつぐ第2弾のガスブローバックハンドガンと言って良いと思う。
このP210-6にはSWISS ARMSの実銃用のケースが付属しそれが結構嬉しい。
ちなみに、そのケースもいつもの紙の箱の中に入っていて箱の中の箱に本体が収まっている。
0.27gと0.34gのBBが付属し、その他にはトリガーの遊び調節用の六角レンチが付属する。
フレームとスライドのパーティングラインは概ね処理されているが、トリガーガードの裏は未処理。
写真と反対側のフレームには、プラスチックを成型するときに付く痕なのだろうか？レール部の前後に丸い跡が付いている。
金属のパーツのディテールは今ひとつで、
実銃のマガジンキャッチはおそらく一枚の板からプレスで作ったものだが、このトイガンでは一目瞭然鋳造。太く貫通すらしていない。
スライドストップも手抜きというか、穴あけてダイレクトにピン刺しました的な感じ。
リコイルスプリングガイドもスが目立つ。
アウターバレルはプラスチックでメッキされている。ライフリングのモールドはなし。
またこのアウターバレル、ホールドオープン時にカタカタ動いて格好悪い。ショートリコイルシステムを搭載したくなってくる。
重量はABSとしてはサイズの割りに重めで、そこまで軽くないと感じた。
その重量を稼いでいるのがグリップパネルで、グリップパネル自体がHWの上、中には亜鉛の錘が仕込まれている。
ってことはグリップを交換したら極端に軽くなる気がする。
助長して悪いことに、グリップが木目調なのだがそれがすごく微妙。
グリップを木製のに交換したいが、交換すると著しく軽くなるジレンマ。
といってもまだこのトイガン用には出ていなく、実銃用は値が張る上に無加工でつくかもわからないが。
刻印は写真に見られるMARUSHINとASGKを除けば実銃にかなり忠実。
刻印には白くスミ入れしてありこれはどうなのだろうか？
実銃の写真を見る限りスミ入れしたモデルは見当たらない。
ちなみに説明書にはお好みにより洗剤等で落とすことも可能と記述が。
ただチャンバーのSIG 9Para P 307088と打たれた刻印にもメッキの上から黒でスミ入れしてあるがこれはありだと思う。
チャンバーの刻印では、SIGと9Paraの間と、Pと307088の間のスペースはいらない気がするがあまりに細かいので語らない方向で。
動作は後退速度はまま早いがリコイルは弱め。まれに空撃ち一発目でホールドしないこともあった。
ハンマーはメインスプリングの強さもあってか結構渋くコック位置でも重い。
たぶんハンマーとハンマーストラットの位置も悪いように思うが、
そういえばタナカのSIG P22x系もコック時に重かったので実銃もそうなのかもしれない。
といってもガスブローバックでは、ここらの抵抗を減らすべきだと思うが。
エンジンはタニオコバ、東京マルイとほぼ同様にみえる。
ガスの流れを切り替えるノズルスポイラーはおそらく亜鉛合金製。
このパーツが重いと切り替え速度が遅くなるのでちょっと気になる。
ノズルスポイラーがBB発射後にシリンダー側にガスを流すように切り替わったとき、
バレル側との気密にOリングを使っていてこれは結構良いと思う。
ピストンとシリンダーを気密するパッキンは、カップ式というのだろうか？Oリングではない。
しっかり気密でき、戻るときの抵抗を少なく出来そうだが、口でディープキスチェックではあまり気密されていなかった。
HopUpは可変式。LD-2システムとやらで、
従来のようにチャンバー側に調節できるHopパッキンと、銃口から3cmほどのところにもHopパッキンがあり、計2個Hopパッキンがある。
むかし銃口側にHopを付けたほうが安定するといった話を聞いた事があるが、正直言ってこの2重のHopシステムはどうかと思う。
回転したBBを更にまったく同じ方向に回転をかけるならば、可変のためと理解できなくもないが、
そんなことはまず不可能で、複雑な2つの回転になり、
しかもそれ自体が毎発常に一定してるとも思えないので安定させるのは難しいシステムと思う。
結構期待してたため辛口になったが、何だかんだでも結構"お気に"。
初速
マルシン 8mmBB LD-827 0.27g
Cobbro cb-625
26度C
| SIG P210-6 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
| 初速[m/s] | 59.1 | 62.8 | 62.7 | 61.2 | 61.1 | 61.4 | 60.2 | 60.0 | 59.3 | 61.7 |
| High [m/s] |
low [m/s] |
高低差 [m/s] |
平均値 [m/s] |
運動エネルギー [J] |
| 62.8 | 59.1 | 3.7 | 61.0 | 0.50 |
