

実銃のHeckler & Koch P8はH&K USPのドイツ軍採用モデルで、
USPとの相違点は刻印以外はセフティにある。
USPがセフティレバーを上げてロック、水平にして解除であるのに対し、
P8は水平で解除それより下げてロックとなる。
H&K P8は9x19mmであるが、H&K USPはもともと.40S&Wという9mmより強力な弾用に設計されていて、
それ故だと思うが太く大きいスライドとなっている。
その他の特徴としては、プラスチックのフレームを採用しているが、グロックとは異なりハンマー式である。
またUSPの後続機種といえるP2000ではフレームとグリップが別パーツとなり、交換出来るよう工夫されている。

タナカのHK P8はマグナブローバックエンジンを積んでいる。
はじめの初弾装填でスライドを引き、戻したときに一切引っかかりを感じずなかなか良い印象を受けた。
動作は良い部類に入ると思うが、
HWだからか遅く、バシバシ動くABSに慣れている場合はなじみ難いかもしれない。
リコイルは強い方と思う。
実射性能ははっきり言ってよくない。
可変HopUpが付いているといい、バレルの下から六角レンチで調節できるようになっているが、
Hopパッキンというものが存在しない。
LRBのようにラバーチャンバーとバレルに段差をつけバックスピンさせる形かと思ったが、
その調節するピンは明らかにラバーチャンバーを下から潰しているだけで、
どう調節してもBBがバックスピンしている気配がない。
昔のSigP228HWも同様であったがHopは付いてないと思った方が良いかもしれない。
ちなみにSigP226RFにはHopパッキンが付いたのでそっちは完全に可変Hopである。
操作で気になったが、セフティをかける時はカチッとしたクリック感で楽にかけられるが、
解除が粘っこい硬さで親指だけで操作できないことはないが親指が痛い。
それ以外ではデコッキングレバーも滑らかで、マガジンの脱着にも渋みがなく良い感じである。
ディテールは良く、エキストラクターはスライドとは別パーツの亜鉛ダイキャストで、
実銃のExtractorとFiring pinを留めるためのピンもブリーチの一部が露出する形となっていて良く出来ていると思う。
パーティングラインはアウターバレルにくっきり残っているが、
スライドにはまったく無い。少し気になるのがタナカのマグナブローバックGlock17HWの時もそうだったが、
フレームもHWで出来ている。重量を稼ぐためと思うが樹脂フレームの銃なんだからフレームはABSで良いと思うのだが。
そのためでもあるが持った時の重量感はズッシリしている。
実銃のHeckler & Koch P8の装弾数は15+1発で、このガスガンも15+1発となっている。
サイズ的には25発は入りそうだが、リアル弾数を狙ったんじゃないかと思う。
東京マルイのBBローダーもアタッチメントを付けた状態で問題なく使えたが、
ガシガシ入れていると18発(キツキツで)入ってしまった。
ローディングノズルへの負荷を考えると、メーカーの言う通り15発くらいでとめといた方が良い。
装弾数は多少の加工で20発くらいに増やすことが出来ると思う。