6日目:ハンマーダウンのタイミング
リアルサイズのレシーバーに交換したことある人なら経験してると思うが、
フルオート射撃でボルト閉鎖時にボルトがバウンドしてハンマーの勢いを殺し射撃が止まるときがある。
これの解決はバウンドさせないようにするの択一だが今回はその話ではなく、
ハンマーの勢いを殺すほどボルトがバウンドするまで落ちないハンマーのタイミングについて考える。
要するにフルオートでハンマーが落ちるタイミングを早められるんじゃないか、で早められれば当然サイクルも速くなるんじゃないかって話。
ただハンマーダウンのタイミングを早めるにしても、やり過ぎると今度は前進中のボルトに接触し勢いを殺される問題がある。
何事にも指標が欲しいわけで、
んならば、ボルトがどのくらいの距離バウンドしてハンマーとぶつかるか、
これが分かれば一番なのだがハイスピードカメラでもないと難しい。
推測では1cmはあるんじゃないかと思うが、完全に当てにならない。
じゃあ仕方ない。いつものように考えずに適当に加工していこう
ハンマーの落ちるタイミングを早めるには、ボルトの加工よりはフルオートシアを曲げる法が楽。
ってことで曲げてみた写真がこれ。ノーマルと比べ全く逆側に曲げ、ボルトとの接触を早めている。
予想ではまだまだマージンがありそうだがフルオートシアの加工だけではこれが限界か。
ただここまで曲げてしまうとセミオートでもフルオートシアにぶつかってしまう。
まぁぶつかったからと言ってたいした弊害はないが。
その弊害ってのは、写真ではボルトの下にフルオートシアが行っているが、
テイクダウンしたアッパーを戻す際にこのように干渉しフルオートシアを押し込むかたちになる。
(フルートポジションでは角度的に押し込めずに組み立てられない)
他に弊害があるとすればセミオートでもフルートシアをぴくぴく動かすことになるんで、シアスプリングの寿命があるかな。
どちらにしてもたいした問題じゃないと。
んで動作結果
SoundEngine Freeの波形
環境 : 気温26度、0.2gBB、HFC134a
たったこれだけの加工で毎秒15.2発までになった。つか今までの苦労はなんだったんだろう。
ノーマルが秒間11.8発、その後のチューンでも12発台だったが、そこから+3発だとさすがに体感でも違いを感じる。
実銃のコルトのM4が700-950 rpm(毎秒11.7〜15.8発)、 Knight's ArmamentのSR-16 CQB Carbineなら800 rpm(毎秒13.3発)なのでサイクルアップはこんなもんで終了か。
10.06.15追記
ノーマルの樹脂フレームだと加工したオートシアがアッパーレシーバーに干渉しオートシアが機能しなかった。対策として写真の部分を削ってやった。